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【書評】大ヒット「読みたいことを、書けばいい。」を読んだ【☆4つ】

 
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らい
地味にサラリーマンしながら、たまにアイドルに曲提供したりしてる人。 毎日つまらなくなってきたのでblogを始める。

なにか書きたいあなたへ!! 書くためのハードルを下げる本。

 

本を読むのが好きだ。しかしながら、読み終わっても一度読んでそのうち忘れてしまうことが殆どだ。
勿体ない。無職なのだから余計に勿体ない。(2019/10現在)
読んだ本はメルカリで売ろうかと思うのだが、後で読みたくなったり必要になりそうな気がして後回しになり、そのうち値がつかないくらい古くなる。。。虚しい、虚しいぞ。
では頭に残して売ればいい。これが単純明快な答えだ。
じゃあどうすれば良いのかと言えば、アウトプットすることに他ならない。誰かに話したり、文章に残したりすると頭の中に残りやすい。

「そうだ、ブログに書こう」(ここでJRの京都に行こうの音楽イン!)

ブログに書いて、誰かの役に立って、更には自分の頭にも残る。こんな素晴らしい方法はない。書きたい。なんならたくさん読まれたい。
しかし書こうと思ったが、全然書けない。何をどう書けば良いかわからん。
以前に書いたものを見たが、なんかイマイチな気がする。
それでも無理矢理に書いてみたが、気持ちが乗ってこない。
ネットで調べてみたものの、セールスライティング的な文章術に溢れていて、それも悪くないが、なんだか自分にフィットしない。

文章術という名の生き血を求めるドラキュラのような私は、ある日、本屋で平置きされているこの本の下の一節に出会った。

「自分が読みたいことを書く」ことで実際に「現実が変わる」のだ。
そんな話をはじめたい。

読みたいことを、書けばいい。より引用

カバーの袖にそんな風に書かれていた。これこそが私が知りたい文章術かもしれない。
そして、少し読んでみたところ、文体がさくらももこ的な部分もあり文章としておもしろい。
しかし、単なる文章術の本ではなかった。テクニックに先立って必要なことが書かれているのだ。
とても響いたので、同じように書きたいけど書けない人におすすめしたい

文章を書くことの本質がわかる。

私のようにただ闇雲にただ書きたいだけ人は、書いている途中に目的を見失って挫折していく人も多いと思う。
言わずもがな、私もそうなりかけていた。
そんなあなたに、この本では章立てで以下のように文章を書くにあたっての本質が述べられている。

第1章 なにを書くのか

第2章 だれに書くのか

第3章 どう書のか

第4章 なぜ書くのか

みなさんは上記の章タイトルの問いに対して即答できるだろうか。

私は無理だった。。
すぐ答えられないということはつまり、これから書こうとする文章に対して適切な心構えでいないということだ。
それでは駄文になったり、途中で挫折したりしてしまう。

この本では、文章を書くにあたっての基礎をユーモアたっぷりに解説している。
読めば、なんだか楽しく書けそうな気がしてくる。

書くにあたってのはじめの一歩の本として最適な本となっている。

中でも良かった部分を紹介する。

まず肝に止めるべきこと。

私のようなブログ初心者が肝に止めるべきこと。

自分のために書く。

なぜなら、自分が楽しくなければ書けないし伝わらないからだ。
自分が読んで面白い文章を書くべし。

私自身、この主張はもっともだと思う。
他人に読まれるか読まれないか、まだわからない文章を、他人のためを思って書くのは茨の道ではないだろうか。
無駄かもしれない作業を唯一、意味ある楽しいものにしてくれること。すなわち自分のために書くこと。
そんな文章に誰かが集まってきてくれるなら最高だ。
他者が文章に集まるようになったら、本当の意味で戦略的な他者の為の文章術を改めて学べばいいのではないかと、私は感じた。

そんな文章では他者は集まらないのではないかと思われるかもしれないが、書けないよりマシではないか。
まずは書くことを楽しめるようになるためにも、自分ために書くことが私は先決だと思うのだ。
また、副産物として嘘のない文章がかけるのでは無いかと思う。

文章の定義を知る。

本書で、ネットに溢れる文章の殆どが随筆だと述べている。
そして、随筆の定義について以下のように述べている。

わたしが随筆を定義すると、こうなる。
事象と心象の交わるところに生まれる文章
〜中略〜
人間は、事象を見聞きして、それに対して思ったこと考えたことを書きたいし、また読みたいのである。

読みたいことを、書けばいいい。より引用

この定義を忘れると、事象か心象どちらかに寄ってしまい、文章としての何を書いているのかわからなくなるので、何を書いているかを自覚することは大事だと解く。

たしかに、読書感想文であらすじばかり書いたり、逆に映画評論で自分の心象ばかりを書いているものを見たことがあるし、自分もどちらかに寄ってしまって、随筆としてのテイをなさないものを書いてきたかもしれない。
そして、それらの文章は得てして果てしなく退屈だ。
なるほど、事象と心象の間を行く文章を意識して書ければ、それ即ち読みたくなる文章であるとしてもいいかもしれない。
少なくとも、自分が読みたいものに近づくのではないかと。
何を書いているかをハッキリと意識することなんてなかった私にはかなりの気付きになった。

あなたは事象か心象、どちらかに偏ってしまってはいないだろうか?

自分の内面を語る人はつまらない。

以下はとてもハッとさせられた。

つまらない人間とはなにか。それは自分の内面を語る人である。
少しでもおもしろく感じる人というのは、その外部のことを語っているのである。

ただ闇雲に、これは面白いだ、つまらないだ、ウンヌンカンヌン感想を述べている文章のなにが面白いのか?
自分の感想(内面)を語っているの過ぎない。退屈である。
文章とは人の好気心を満たすためのものでもあるわけだから、興味がわかないものはつまらないものということになる。
あなたが有名人でもない限り、ただの感想は駄文に成り下がるということだ。
そうならないために、筆者は心象を語るための事象の強度、つまり下調べが99%だと述べている。
しっかりとした知識に成り立った上で、心象を語るから面白いのだ。

もともと好きでもないものの文章を書く時には調べる際に、対象の愛するポイントを探すのも大事とのこと。
(愛せる部分がどうしても見つからない場合は、何がつまらなかったか?わからなかったかを書くしか無い)

結局、最後は熱量である。

この本を読んで、結局そう受け取った。
音楽もそうだし、もしかしたら何事もそうなのかもしれないが、熱量はどんな拙い作品でも伝わるものである。
事象に触れ、調べ、愛し、対象への愛の思考の過程を書く。
それだけで良いし、それが難しい。
それをするために、どういった心構えが必要か書かれた本だと思う。
あなたも、文章が書きたいのなら読んでおくと良い。

ただ、この本はそういうマインド面は支えてくれるが、技術面は別の本を読んだほうが良いかもしれない。
まったく文章を書く習慣がない人には、この本だけでは厳しいかもしれない。

しかしながら、この本の素晴らしさは書くことのもっと根底の部分の素晴らしさを説いている部分だろう。
つまり、はじめはまさしく「読みたいことを書けば良い」のだ。
読みたいことを書こうという気持ちが起き、実際に書いてみてから、都度足りない部分などを補うためにテクニック本を読んでもいい思う。

徹頭徹尾ユーモラスに書かれた本書だが、最後に書くことの意味を筆者独自の表現で表している素晴らしい文章を引用したい。
少し長いので、引用が長すぎると訴えられないように、皆様も祈って欲しい。

人生は寂しい。そして、人生の寂しさとは、だれかが何かをしている寂しさだ。友がみな我より偉く見ゆる日の寂しさ。世界が自分を置き去りにしていると感じる寂しさ。

それならば、自分が世界を置き去りにすればいい。だれもまだ知らない景色を、知らない言葉を、見つければよいのだ。その一瞬だけは世界の寂しさに勝てる。

あなたが書いたものは、あなた自身が読むとき、たった一日だけ、あなたを孤独から救ってくれる。自分は、なにかに触れた。心が動いた。その事を過不足なく、なんとか、書けた。自分の寂しい世界を一瞬、追い越した。何度も読み返す。しかし、何度読んでも文字列は変わらない。そしたら、また書くときだ。

読みたいことを、書けばいい。より引用

何かを作るということは、そういうことなのではないか。
私もまた音楽を作ったり、文章を書いたりしようと思う。

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